山村暮鳥
「雲」


 
 ある時


 
うつとりと
 
野糞をたれながら
 
みるともなしに
 
ながめる青空の深いこと
 
なんにもおもはず
 
粟畑のおくにしやがんでごらん
 
まつぴるまだが
 
五日頃の月がでてゐる
 
ぴぴぴ ぴぴ
 
ぴぴぴぴ
 
ぴぴぴぴ
 
どこかに鶉がゐるな


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