快感、そして      
 
ああ。なんて快感なのだろう。 この白い刃を赤く紅く染め上げるのは。 幾多数多の人をコレで切ってきた。 幼い頃からの記憶に浮かぶ、鮮明な赤。 全てがとても美しかったよ。 ああでもきっと、君は、 今までの誰よりも綺麗な赤を僕に見せてくれるのではないか。 高ぶったこの気持ち。 君と初めて会ったときから止めてきた、君への想い。 でももう僕は止められないよ、この気持ちを。 コレを止めるすべを、僕は知らない。 今すぐにでも君を、殺してしまおうか。 この綺麗な白を、君の赤で染めさせて。 君のその綺麗な声を、苦痛と悲鳴に染め上げさせて。 きっと僕はそれだけでイってしまうだろうね。 でも多分、その後に残っているのは、 完全なる”虚無”なんだろうなぁ。
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