ああ。 壊してしまいたい。 ―何を? この自分の目を。 そして真っ暗闇に沈んでしまえればいいのに。 ―本当に? 苦しいこと悲しいこと、 全てを見なくてすむようになりたいんだ。 ―見えるものはそれだけ? こんなモノがあるせいで、 いやなことが頭の中に伝達されてしまうんだ。 そんなもの僕はいらないよ。 ―手放したら恋しくなるくせに。 悲しいんだよどうしようもなく。 君の泣く姿や苦しむ姿を見ることが。 見てしまうことが。 そんなもの見たくないんだ。 ―そんなのただの口実。 ―現実から逃げてしまいたい? だってだって辛いじゃないか! どうしようもなく苦しいんだよ。 いやなことをこれからも見つづけなければいけないのなら、 僕はその術を自ら断とう。 ―結局最後に後悔するんだよ。今までも、これからも。 ―そして君は一生の闇に沈んでいくんだよ。
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