「めぐ、…はぁ、あっ、」

「はぁ、はぁ」


クーラーの所為で冷たくなった、ぐしゃぐしゃな布団の上。
焦らすように腰を動かしながら、右手でユーキの熱いそこを、緩く擦る。それでも既に熱く濡れていたそこは、上下する度に卑猥な水音を立てる。
ユーキはきつく目を閉じて、せわしなく舐めている唇は濡れて光っていた。

「んっ、あ、」

今度はユーキが腰を動かして、足りない、とねだられて。おれは箍が外れてしまったように加減なしに擦った。それでもユーキは目尻を紅く染めて今にもいってしまいそうな程に甘い声を漏らしていたから大丈夫なんだと思う。
お互い余裕なんて、もう微塵もない。


「あっ、も、やめ、恵っ…!」


びくびくと手の中で震えるユーキ。瞳の焦点は霞んで、絶頂に上りつめていく。情けない話、何度も先にいってしまいそうになった。それぐらいきつい。
すると不意に首に震える腕を絡ませられ、ぐいと引き寄せられた。


「はぁ、あ、」

「ユーキ、きもちいい?‥」


眉を顰めながら浅い呼吸を繰り返すユーキの頬にくちづけた。溜まることなく溢れてくる体液に、ぬるぬると滑る右手。ユーキの中はどくどくと脈打っていて、俺は無我夢中で腰を動かした。


「も、恵っ、い、くっいく!い、あぁあっ」

ユーキは震える手で俺の髪をきゅっと掴んで、耳元で叫ぶ。下腹部にユーキの生暖かい白濁が飛び散ったのを感じ、俺もユーキの中で達した。






***


風呂から出ると、ユーキは僅かに髪を濡らしたまま猫を腹の上に乗せて、クーラーで涼んでいた。


「ねえ、縁日行ってみない?」

「え、暑いじゃん」

「何か買ってあげるよ」

「なにそれ」

ガキ扱いしてんだろー、って笑いながらも、

「あ、でも、金魚掬い。したい。」

なんて。やっぱり釣られるんじゃん。かわいいけど。


いつの間にか、ほら恵いくぞー、なんて言いながらユーキはもうちゃっかり玄関にいる。わくわくしたような声。
ドアを開けたら、外はすっかり宵が降りて、暗くなっていた。生暖かい風が夏を感じさせる。

ねこ金魚食うかなーなんて危ないことを考えてるユーキに規制をかけつつ、俺たちは暑い暑い夏の夜に繰り出した。



おわり

 

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